ファッション

「ドルチェ&ガッバーナ」2014-15年秋冬ミラノ・メンズ 力みなぎるノルマン王朝の国王たち

 「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」の2014-15年秋冬コレクションは、今からおよそ1000年前にシチリアを侵攻したノルマン王朝がインスピレーション源。ルッジェーロ�T世、フェデリコ�U世ら、ノルマン王朝時代のシチリアの国王をイメージし、スーツに王の紋章や騎士の甲冑、当時の建築をプリントしたり、コートやニットにスタッズや刺繍を加えたりで、きらびやかかつ逞しい太古の世界を再現。スーツをタイトフィットにして男性のセクシーさを、コートやニットを極端なボリュームシルエットにすることで彼らの力強さを描く「ドルチェ&ガッバーナ」らしい提案もイメージソースにピッタリで、ロマンティシズムと逞しさが同居した。

 特に大迫力だったのは、シルエットはとてつもなく大きく、刺繍やスタッズは息を飲むほどのシープスキンのトップスだ。これは、奇しくも今シーズンのトレンドとして浮上しそうな、"ふんわり着る、ビッグボリュームのアウター"の「ドルチェ&ガッバーナ」らしい解釈。モコモコした触感で素朴な雰囲気を、王族のプリントや刺しゅう・スタッズで迫力を備えたアイテムは序盤から幾度となく登場し、カシミアを重ねた羽二重のスーツでフィナーレを迎えたコレクションに抑揚をつけた。

2014-15年秋冬ミラノ・メンズ 関連記事一覧

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。