2014年春夏シーズンのアップカミングモデルとして最も注目を集めたモデルは、ケニア出身ロンドン育ちの19歳、マライカ・ファース(Malaika Firth・Premier Model Management所属)だ。マライカは13-14年秋冬「プラダ」の広告キャンペーンに、1994年のナオミ・キャンベル以来の黒人モデルとして抜擢され、一躍脚光を浴びる存在となった。14年春夏の「プラダ」メンズ・コレクションのショーでは、同時に発表された14年リゾート・コレクションを着用して登場。彼女にとって、初のショーになった。続けて、「プラダ」14年春夏ウィメンズのショーでも起用された。同シーズンは、初めてニューヨークからパリまでの4都市のコレクションに参加し、「アルチュザラ」「アナ スイ」「カルバン・クライン コレクション」「マーク ジェイコブス」「マイケル・コース」「プロエンザ スクーラー」「バーバリー プローサム」「クリストファー・ケイン」「J.W.アンダーソン」「ブルマリン」「エミリオ・プッチ」「エトロ」「マルニ」「スポーツマックス」「セリーヌ」「ケンゾー」「ミュウミュウ」「ランバン」「サカイ」「ステラ マッカートニー」「ヴァレンティノ」などの主要ブランドを含む41ブランドで計52回登場した。ランキングでは、惜しくもTOP5入りは出来なかったが、前シーズン1位のティルダ・リンドスタムと並ぶ6位についた。13年飛躍したマライカの素顔に迫る。
ーーモデルになったきっかけは?
イギリスのテレビ番組「ザ・モデル・エージェンシー」を見て、モデル事務所のPremier Model Managementに入りたい!と思ったの。すると、母が直接問い合わせてくれたわ。17歳の時だった。
ーーお母さんはいつも協力的?
ええ。母はすべてのキャスティングオーディションに連れて行ってくれている。今もね。「もう大丈夫よ」というだけだけど。(笑)
ーー家族と離れて仕事をするのは難しい?
そうね。家族とはとても仲良しだから、初めて仕事でニューヨークに行った時はとても不安だった。
ーー「プラダ」の広告ヴィジュアルにナオミ・キャンベル以来の黒人モデルとして起用された時、どう思った?
とても嬉しかったわ。でも私は二人種のミックスだから、ナオミのように純粋な黒人モデルではないの。でも彼女と並んで紹介されて、本当に光栄だった。フォトグラファーのスティーブン・マイゼルとの撮影はとっても興奮したわ。
ーー起用された2013-14年秋冬「プラダ」の広告ヴィジュアルはどこで見た?
イケアでソファーを買っていたら、事務所から電話があって、「もう出来あがってるよ」って連絡を受けたの!嬉しかったわ!
ーー広告モデルに起用された後、「プラダ」の2014年春夏メンズのショーに起用されたきっかけは?
事務所から電話があったんだけど、信じられなかったわ!「え、ほんとに?広告キャンペーンをしたばかりなのに、メンズのショーにも出られるの?!」ってね(笑)。私にとって初めてのショーになったわ。
ーーたくさんのメンズモデルと仕事するのは緊張した?
実はそうでもなかったの。みんなとっても親切だったし、すごく楽しめた。それにメインはメンズのショーだし、私もヒールをはくわけではなかったから、ストレスを感じることもなかったわ。
ーー半年でモデルとしてのキャリアを急速に確立したが、どういう印象?
決して運が良かったというわけではない。自分自身、雑誌のシューティングなど一生懸命モデルとしての経験を積んで、「プラダ」との仕事を取得することができたと思っている。
ーーどういうモデルを目指してる?尊敬しているモデルはいる?
ジョーダン・ダンとジョアン・スモールズ。ジョーダンとは私がモデルを始めた2年前に、ロンドンのオックスフォード・サーカスで会ったんだけど、とってもかわいかったの。彼女はきっとディーバになると思った。すごく親切に接してくれたのを覚えている。
ーー2014年春夏シーズンを振り返ってどうだった?
私にとって、とても重要なシーズンになった。ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリのコレクションを廻ることが出来て、楽しかった。
ーー今後、モデルとしての目標は?
25歳までは続けたいと思ってる。いろいろなことに挑戦して、経験を積んでいきたい。
ーー東京に行ったことはある?
まだないの。すごく行きたいと思ってるわ。