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YKKの新社長に松嶋副社長、現社長の大谷氏は代表権のある会長に

YKKは4月1日付で、松嶋耕一・取締役副社長が社長に就任すると発表した。大谷裕明・現社長は代表取締役会長になる。中国とアジアに強い大谷氏&松嶋氏の2人が代表権を持つ体制に移行し、DXなど新しいビジネスモデルへのシフトを加速する。猿丸雅之・代表取締役会長は代表権のない取締役に就く。

松嶋新社長は1968年9月1日生まれ、大阪府出身。大阪経済大学を卒業後、1991年4月にYKK入社。98年のYKKイタリアを皮切りにYKKポーランド(社長)、上海YKKジッパー、YKKジプコ・インドネシア(社長)、YKKバングラデシュ(社長)と海外勤務が長く、17年4月に帰国し、副社長ファスニング本部長に就任。21年4月取締役副社長営業本部長、23年4月に取締役副社長事業戦略担当兼事業戦略本部長を務めていた。

YKKはファスナーの世界最大手。この数年は新しいファスナー製造機の開発や日本や米国、欧州、ASEAN、中東、南アジアなど主要エリアでのR&D拠点の増設などを行う一方で、DXや中国を中心とした新興アパレルの取り込みにも力を入れている。

猿丸・現会長は米国勤務が長く、ナイキやアディダス、ユニクロなどのグローバルブランドに統一窓口で多地域から同一品質のファスナーを供給する、YKKの現在のグローバルマーケティング/販売体制を構築&指揮。YKKのグローバルブランド化を確立した立役者の一人。2011年に創業家以外からは初となる社長に就任した。

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