ヤーマンの24年5〜10月期連結業績は、売上高が前年同期比32.4%減の127億円、営業利益が同71.3%減の6億円、経常利益が同89.1%減の2億円、純利益が同99.6%減の600万円だった。中国国内の消費回復の遅れとRF規制による美容機器市場の混乱を受け、同社をけん引してきた海外部門の売上高が同63.6%減の29億円と大幅に落ち込んだことが、業績不振の主要因だ。
そのほかの部門では、通販部門も地上波テレビ通販やショッピン専門チャンネルなどの業績が振るわず、売上高は同6.6%減の21億円だった。直販部門は、オーラルケアが好調だったもののリピート商材への投資が未だ先行していることから、売上高は同24.9%減の34億円だった。
一方、店販部門は23年11月にオープンした銀座の旗艦店や家電量販店を中心とした売り上げが堅調だったことに加え、新カテゴリーのヘアケアやオーラルケアが伸長したことから、売上高は同7.1%増の39億円で着地。営業利益も同40.5%増の9億円と、前年同期を上回った。
下期以降、国内では年末商戦に向けた施策や24年8月に連結子会社化した広告代理店のforty-fourでの新商品販売を実施し、売り上げの回復を目指す。海外では、中国での広告宣伝の強化やベトナムなど中国以外の海外市場の開拓を加速する。25年4月期の連結業績予想は、売上高が前期比9.3%増の350億円、営業利益が同約6倍の25億円、経常利益が同117.6%増の22億円、純利益が289.1%増の15億円を見込む。