近年のメンズスタイルは、以前にも増して細分化が進んでいる。ストリートウエアのブーム以降は自由なクラシック提案が増えたものの、大きなトレンドは生まれていない。2025年のメンズスタイルはどう変化していくのか。(この記事は「WWDJAPAN」2024年12月30日&25年1月6日合併号からの抜粋です)
メンズ
記者はこう見る
大塚千践/副編集長
2024年、印象に残った取材
パリメンズでのドリス・ヴァン・ノッテンの引退ショーは、コレクションもゲストも性差を超越したファッション愛に満ちており、涙でぼやけた視界の先にメンズスタイルの未来を見た。
2025年はこんな取材がしたい
東京をはじめ、アジアには今後のメンズシーンにインパクトを与える可能性を秘めた若いデザイナーが豊富にいるため、世界中に視野を広げて新たな才能をどんどん発掘していきたい。
主流となるトレンドは生まれるのか
混迷のメンズスタイルが向かう先
現在のメンズカジュアルはストリートウエアからエレガンス、カルチャー、スポーツ、ウィメンズのムードまでさまざまな要素が入り乱れている。近年はスポーツウエアを取り入れた“ブロークコア”や、アウトドアムードを街着に融合する“ゴープコア”など小さなトレンドは生まれているものの、いずれもメインストリームに躍り出るほどのインパクトは与えていない。K-POPブームから派生したスタイルも、ウィメンズに比べてメンズは局地的なムーブメントといえるだろう。
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