英国ファッション協議会(British Fashion Council以下、BFC)はこのほど、英百貨店セルフリッジ(SELFRIDGES)のエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターを務めるローラ・ウィアー(Laura Weir)が4月28日付で同協議会の新最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。15年間BFCを率いてきたキャロライン・ラッシュ(Caroline Rush)現CEOの後任として、デザイナーや行政、産業に関わるさまざまなステークホルダーと協力しながら、クリエイティブな才能を支援するミッションを遂行する。
ウィアーはセルフリッジのほか、「ESマガジン(ES MAGAZINE)」や「エルUK(ELLE UK)」「ドラッパーズ(DRAPPERS)」に在籍した経歴を持ち、業界のリーダーやデザイナー、プレスらとのネットワークも強い。
BFCのデビット・ペムゼル(David Pemsel)会長はウィアーの経歴を踏まえ、「BFCを次のチャプターに進めるためのポジティブな変革を導いてくれるだろう」と期待を寄せる。
ウィアーは、イギリスのファッション産業にとって非常に重要な時期に同職を引き継ぐことになったと話し、「BFCのチームと協力しながら、文化やクリエイティビティーを守り、産業の国内外における成長に貢献できることを楽しみにしている。特に気鋭デザイナーの支援とクリエイティブな才能同士の連携の強化に注力していきたい」と意気込みを語った。
また引き続き、政府と連携しながらサステナビリティや多様性などの業界の課題に向き合い、英国経済に貢献することを目指すという。ロンドン・ファッション・ウイークや「ファッションアワード(Fashion Awards)」といった国際的なイベントや、持続可能な産業への転換をミッションに掲げる「インスティチュート・オブ・ポジティブ・ファッション(The Institute of Positive Fashion)」の取り組みを継続し、“責任ある成長”を掲げる。