日本発のポップ・カルチャーの祭典「カワイイニッポンエキスポ2014(KAWAii!! NiPPON EXPO 2014)」は、メイド・イン・ジャパンのカルチャーを体感できる入場無料のイベントを幕張メッセで開催した。同イベントは、メジャーからインディーズまでの幅広いアイドルを発信する「アイドル横丁」と原宿系カワイイカルチャーを発信する「HARAJUKU KAWAii!!」がタッグを組んだもの。ファッション、アイドル、J-POP、アニソン、漫画など、特に海外で人気の高い日本の「カワイイ」を代表するアーティストやモデルが集結した。きゃりーぱみゅぱみゅや板野友美、剛力彩芽、中川翔子らのライブのほか、武智志穂、田中里奈、青柳文子、三戸なつめらの青文字系モデルによるファッションショーも行なわれ、のべ2万2000人を動員した。
伊勢丹「花々祭」やグリコ「セブンティーンアイス」のイメージモデルに抜擢されるなどいま注目されている武藤彩未がライブに登場。「この場のみんなが必ずひとつになれるこの曲から」と小泉今日子の「なんてったってアイドル」を最初に披露。自身のルーツである1980年代のアイドルソングで観客の心を鷲掴みに。その後もタオル回しで観客と一緒に楽しめる空間を作りながら全4曲を熱唱。自身初の大型フェスの舞台を堂々と飾った。今日の衣装はビジュー付きの白ブラウスと赤のラップスカート。日の丸を意識したスタイリングで、本人いわく「チューリップっぽいですよね(笑)」。自分の武器を「149cmの身長。日本人には小柄な人が多い。自分がステージで体現することでその魅力を示していけたら」と世界に向けたジャパン・カルチャーを発信する同イベントに重ねて、今後の意気込みを話した。
一方、イベントのトリを飾ったきゃりーぱみゅぱみゅは、原宿カワイイ大使の認証式用に作ってもらった衣装で登場。「これだけのたくさんのアイドルが出演していて、さらに入場無料ってスゴいですねー」とコメントし、auのCMソング「きらきらキラー」(6月11日発売予定)を含む全6曲を披露した。
ワールドツアー真っ最中のきゃりーぱみゅぱみゅ。「日本公演の後は台湾、シンガポール、タイへも行きます」ときゃりー。全11ヵ国16公演を予定している。
「カワイイニッポンエキスポ2014」を皮切りに、日本のカワイイを世界に向けて発信していくことについて、「日本の『カワイイ』は独特のカルチャーだと感じている。みんなで力を合わせて『カワイイ』を万国共通語にし、パフォーマンスしていきたい」。そんなきゃりーのカワイイの定義とは?「キュートでもプリティでもない、少しグロさがある感じ。ワールドツアーの公演先で購入した写真集は、ダークやグロテスクな要素が入っていて、かなり好き」。
インタビューでは、プライベートファッションについての質問も。「最近はラフォーレ原宿に入っている『アイアムアイ(I am I)』がお気に入り。以前は柄×柄のコーデを楽しんでいたけど、今は色が気になっている。今日のようなブルーやピンクが好き」。今後、やってみたいことは?との質問には「同じことをしていても面白くない。今までいなかった唯一無二の存在でも、どんどん進化していかなきゃ!セクシーでキューティな大人のきゃりーなんてどうですか?セクシーだけど、どこか毒気のある椎名林檎さんを研究中」と茶目っ気たっぷりに答えた。
なお、同イベントでアソビシステムの中川悠介・社長は、日本のポップカルチャーを海外に向けて発信する新プロジェクト「もしもしにっぽん」を発足したことを発表した。イベント、テレビ、ウェブ、ショップ出店などで、国内外へ情報と企画を発信していく。