東京都および繊維ファッション産業協議会がファッション・ウィーク推進機構と共催で創設した「東京ファッションアワード」の第2回受賞者が10月16日、東京ファッション・ウィーク期間中に渋谷ヒカリエで発表された。
今年は「エトセンス(ETHOSENS)」「アンド ワンダー(AND WANDER)」「アヴァロン(AVALONE)」「コーヘン(COOHEM)」「ネーム (NAME.)」「ウィズ リミテッド(WHIZ LIMITED)」が受賞。1.強いオリジナリティー、2.東京らしいミックス感やストリート感、ディテールへのこだわり、3.分かりやすさ、などを持ち合わせているかが選定基準となった。6ブランドは、2016-17年秋冬からの2シーズン、パリ・メンズ期間中に現地で展示会を開催する。
同アワードの審査員は、百貨店やセレクトショップの現役バイヤーだ。高橋裕二・伊勢丹メンズ館インターナショナルクリエイターズバイヤーや寺澤昌吾・三越伊勢丹リ・スタイル プラス、リ・スタイルレディのバイヤー、宮本智美・阪急阪神百貨店紳士インターナショナルデザイナーズ商品部バイヤー、芝崎慶子・阪急阪神百貨店バイヤー、根岸由香里ロンハーマン ウィメンズクリエイティブ・ディレクター、小木 "Poggy" 基史ユナイテッドアローズバイヤー兼ユナイテッドアローズ&サンズディレクター、ニック・ウースター=ファッション・ディレクター、サラ・アンドルマン=コレットクリエイティブ・ディレクター兼パーチェシング・マネジャーなどが選定を行なった。
根岸ロンハーマン ウィメンズクリエイティブ・ディレクターは「第1回よりアワードの認知度が上がり、実力と面白さを兼ね合わせたブランドからの応募が増えため、選定に時間がかかった」とコメント。また小木ユナイテッドアローズバイヤー兼ユナイテッドアローズ&サンズディレクターは「日本のメンズマーケットはある程度成熟しているので、従来は国内だけで満足することもできた。海外でオーダーが付かず、海外展示会を諦めざるを得ないブランドもたくさん見ている。このアワードがそんなブランドの一助になり、若い方々にデザイナーという職業に夢を持ってもらいたい」と期待を語った。