ファッション

「ユニクロ」7月度もマイナス 梅雨明け遅く実需で苦戦、パンツは好調

 「ユニクロ」の7月の既存店売上高は前年同月比98.5%、直営店計の売上高は同98.6%、直営店・ダイレクト販売計の売上高は同98.8%となった。2カ月連続の前年割れは、2012年9、10月以来のこと。「昨年に比べて梅雨が長引き、7月中旬まで気温が低く推移したため、夏物全般の販売が苦戦した。梅雨明け後に巻き返しを図り、ジーンズやアンクルパンツ、ガウチョ、メンズのドライEX、Tシャツ、パンツ、ドライパンツなど動きが良い商材も出てきたが、前半のマイナス分をカバーし切れなかった」とユニクロ広報担当。ボトムスの好調などもあり、既存店の客単価は104.9%と上昇したが、客数が93.9%と減少したのが響いた。6月は客数が15%前後マイナスしており、既存店売上高は同88.3%、直営店・ダイレクト販売計も同85.4%だった。ただし、2014年9月〜15年7月までの累計売上高は、既存店で前年同月比106.4%、ダイレクト販売を含む売上高は同108.3%となっており、2015年8月期の通期でもプラスとなることが確実になっている。今後は春夏の在庫などの消化を促進するとともに、ベーシックアイテムの中にもトレンド感のある商材の打ち出しを強化し、秋冬商戦で好スタートを切りたい考え。

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