「ユニクロ(UNIQLO)」がセミオーダー感覚で作れるストレッチウールジャケットをEC販売する。"あらゆる人々のライフスタイルに合った着心地の良い服を提供する"という「ライフウエア(LIFEWEAR)」のコンセプトを実現するため、顧客からの要望が多かったサイズバリエーションの拡充やカスタマイズの分野にチャレンジする。ベースの素材はオセアニア(オーストラリア、ニュージーランドなど)産メリノウールのスーパー110(18ミクロン)。ストレッチ性と適度な光沢感があり、同素材のセットアップパンツと合わせてスーツとしても着用でき、カジュアルにも使える汎用性の高いものに仕上げている。縫製は中国。ナローショルダーでウエストにシェイプを入れたり、襟元のゴージ(ラペルとカラーの境界線)を高めにすることで、スタイリッシュさを追求した。サイズについては、身幅・着丈のサイズを、レギュラーフィット32、スリム32の全64パターンから選べる。袖丈はベースのものから1センチメートル単位で最大10センチメートルまで調整できる。色柄を含めて、全2112通りとなる。EC倉庫に全て備蓄(一部、袖丈補修)し、そこからピップアップし、最短1週間で配送する。価格は1万4900円(ベースが1万2900円、袖丈補正賃2000円)。「『ユニクロ』の商品は素材には自信があったが、フィットに対するお客さまの要望に応えるために、セミオーダー感覚のジャケット開発にたどり着いた」と勝田幸宏ユニクロ執行役員R&D統括責任者。市場価格では5万円ぐらいはするものだと胸を張る。
1月12日からテスト販売をしており、現在、ジャケットのサンプルが試着できるのは、銀座店、ビックロ新宿東口店、新宿西口店、池袋サンシャイン60通り店、池袋東武店、吉祥寺店、世田谷千歳台店、御徒町店の都内8店舗と、心斎橋店、大阪店(茶屋町)の大阪2店舗の計10店舗。教育を受けたスタッフが採寸や、ジャストフィットするサイズや着こなしを提案する。2月22日からは、118店舗に拡大する。
また、昨年8月にスタートした"セミオーダー感覚で作れるファインクロスシャツ"(2990円)については、169サイズ、1183通りのバリエーションを用意しており、最短で翌日配送する。