メンズファッションとカルチャーを発信するウェブマガジンの「ハニカム(honeyee.com)」を運営するハニカムが3月上旬、eコマースサイト「ジャスト ライク ハニー(以下、JLH)」を立ち上げた。東京コレクションで活躍中のウィメンズブランドの商品を中心にラインアップし、「ハニカム」のウィメンズサイト「ファタール(.fatale)」との連動企画も随時配信している。「ミスター・ジェントルマン(MR.GENTLEMAN)」初となるウィメンズラインや、 「ハイク(HYKE)」「アンダーカバー(UNDERCOVER)」らのエクスクルーシブアイテムをラインアップ。メンズアイテムも一部揃え、「マメ(MAME)」初のメンズアイテムも販売する。
鈴木哲也ハニカム代表取締役は「インディペンデントで活動している東京のウィメンズブランドにフォーカスすることが、今の東京のリアルシーンを一番うまく伝えられるコンセプトだと思った」と説明。「服装において欧米のような階級意識を持たない日本では、自由なクリエイションの結果としてコンテンポラリーなファッションが溢れている。洗練されつつもベーシックの枠から外れることのない"アドバンスド日常着"こそ、日本の女性のリアルモード。そのスタイルをけん引しているデザイナーたちにフォーカスして、今の東京の面白さを発信したい」と続けた。 合わせて3月10日、「JLH」のスタイルブック「RDV」を創刊した。2005年にハニカムを設立し、ウェブマガジンの礎を築いてきたが今、あえて紙媒体に再挑戦する。かつて発刊していた雑誌「ハニマグ」とはコンセプトを変え、ヴィジュアルイメージの作り込みを強化した。「ウェブはあっという間に普及し、パブリックな存在になった。今、自分がパーソナルに表現したいコアなアイデアは、あえて雑誌で表現したい。オンラインがメインの仕事をしていながらも、ウェブだけで完結させると実体が見えない分、不安な時もある(笑)。『RDV』は200ページを超えるブック。しっかり重みがある存在感を出したかった。そうしたリアリティが今の自分には新鮮なのかもしれない」。昨年、eコマース事業を強みとする ITベンチャー企業のアラタナの傘下に入ったことも後押しし、次のステップを踏み出した。4月18日まで、表参道ジャイルでローンチを記念したエキシビションも開催している。
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