ファッション

【東コレ】「G.V.G.V.」のエレガントなソフトボンテージスタイル

 出発点は、以前からデザイナーのMugが好きだったというジョン・ウィリーの作品。ウィリーは、1940?50年代に発行されマガジン「Bizarre(ヴィザール)」を主宰し、表紙のイラストも手掛けていたボンデージアーティスト兼フェティッシュカメラマン(Mugの腕には彼のイラストのタトゥーが入っている)。彼が描いたクラシックでエレガントな女性像を現代に蘇らせた。

 

 彼のイラストは刺繍やプリント、ジャカード織りなどで多用。特にインターシャのニットや、ジャケット、トップス、くるぶし丈のパンツのセットアップといったアイキャッチなアイテムやスタイルが目を引く。象徴的なスタイルはミニ丈あるいはペンシルラインでボディラインを強調し、レースアップのディテールを加えたボンテージスタイル。とはいえ、ウィリーが「NOヌード、NOセックス」を提唱していたように、ドキツい印象はない。あくまでエレガントでキュートなスタイルだ。メイド風のスタイルやナイトガウンを羽織ったパジャマルックもある。「少しのエロスが欲しかった」とMug。ソフトボディコンシャスなスタイルだったり、袖やスカートにラッフルをあしらったりと、あくまで上品かつフェミニンに仕上げた。また、レザーやファーを多用し、ラグジュアリーでゴージャスな印象も。カラーパレットは「ヴィザール」マガジンの基本カラー、白、黒、クリーム、オレンジを採用し、イラストのほかに、今シーズンスマッシュヒットを飛ばしそうなチェック、千鳥格子といったモチーフを採用。いずれも大胆に拡大し、レイヤードするなど視覚的にも面白いスタイルを並べた。



【コレクションの全ルックはこちら

【東京コレクションの速報一覧はこちら

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

メンズ32ブランドの猛暑に負けない推しスタイル 2025年春夏メンズ・リアルトレンド

「WWDJAPAN」12月16日号は、2025年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンドを特集します。近年は異常な暑さが続いており、今年の夏は観測史上最も暑い夏になりました。ファッション界への影響も大きく、春夏シーズンはいかに清涼感のあるスタイルを提案するかが大切になります。そこで、セレクト各社やアパレルメーカーの展示会取材、アンケートを通して全32ブランドの推しのスタイルを調査し、メンズのリアルな傾…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。