ファッション

H&Mの姉妹ブランド「アンド アザー ストーリーズ」が広告にトランスジェンダーモデル起用

 H&Mの姉妹ブランド「アンド アザー ストーリーズ(& OTHER STORIES)」はカプセルコレクションの広告ビジュアルにトランスジェンダーモデルを起用した。同コレクションはアスレチックウエアにインスパイアされたもので、8月20日に発売する(日本未展開)。

 今回起用されたモデルはオランダ人のヴァレンタイン(VALENTIJN DE HINGH)とアメリカ人のハリ(HARI NEFSTYLIST)。ヴァレンタインは「コム デ ギャルソン」や「メゾン マルタン マルジェラ」のショーに出演した他、幅広い分野のプレゼンターやパフォーマーが講演を行うテッドトークに登場し、2007年に性別適合手術を受けた。また、トランスジェンダーな子供として育った彼女にフォーカスしたドキュメンタリー「ヴァレンタイン(VALENTIJUN)」も制作されており、注目のモデルだ。マサチューセッツ出身のハリは女優としても活躍し、「フッド・バイ・エアー」のショーに登場した他、セルフリッジのキャンペーンにも出演した。

 注目はモデルだけでなく、フォトグラファーやスタイリストといった、撮影したクリエイティブチームもトランスジェンダーだったことだ。サラ・ヒルデン=ベングトソン「アンド アザー ストーリーズ」クリエイティブ・ディレクターは、ビジュアルを通してトランスジェンダーについて考えてもらうことを狙ったという。「最近トランスジェンダーに関する話題は尽きないが、われわれにとっては新しい試みだ」とコメント。ファッション界やポップカルチャーにおいて、トランスジェンダーに対する関心が高まっていることに対しヴァレンタインは「大きいブランドが取り上げてくれるのは非常に効果がある。しかし、トランスジェンダーの人を起用するのはただの"トレンド"として考えてはいけない」と語った。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。