ファッション

フランク・ゲーリーが設計したLVMHのアート空間の軌跡と今を知る展覧会スタート

 「ルイ・ヴィトン」は10月17日から、表参道店7階のギャラリースペース、エスパス ルイ・ヴィトン東京で「フランク・ゲーリー / Frank Gehry パリ—フォンダシオン ルイ・ヴィトン 建築展」を開催する。来年1月31日まで。

 展覧会では、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループが昨年、稀代の建築家フランク・ゲーリーに設計を依頼しパリにオープンした文化・芸術複合施設フォンダシオン ルイ・ヴィトンにフォーカス。ともに施設を作ったパートナーだからこそ保有する、初期段階のデッサンや模型、竣工から完成までの6年の変化を追った映像などを展示。ゲーリーの発想を具現化するため、100人を超える研究者が2年を費やし素材や建造法などをリサーチし、結果30を超える特許を取得した施設の全貌に迫っている。また、映像ではフォンダシオン ルイ・ヴィトンがオープン以来企画してきたアート展、コンサートなどの取り組みも紹介している。

 フォンダシオン ルイ・ヴィトンのオープニング展としてパリで企画・開催されたエキシビションは、今夏の北京展を経て東京にやってきた。東京でのエキシビションのキュレーターを務めたセバスチャン・シェルエ学術アドバイザーらは、「都市の中央に広がる森に感動したゲーリーによる、環境と対話・統合する施設の完成までの仕事を見ることができる。完成に至るまでには、航空業界が用いる最新テクノロジーと木材や紙など自然由来の材料を用いるなどの融合があった。その姿勢は、『ルイ・ヴィトン』と同じ。レーザーで切断した皮革を職人が形に仕上げるなど、グループのブランドもテクノロジーとクラフツマンシップを大切にしている」と話す。

 パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンは昨年のオープン以来、すでに120万人を超える人が来場している。

会期:10月17日〜2016年1月31日(1月1日は休館)
時間:12:00〜20:00(12月31日は18時閉館)
入場無料

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