ミラノ発の若手コンテンポラリーブランドとして注目を集める「エムエスジーエム(MSGM)」が初めてランウェイ形式でコレクションを発表した。テーマは"WHAT IS TRUE(真実は何か)?"。音楽に造詣が深いデザイナーのマッシモ・ジョルジェッティは、アメリカ人歌手のジョニー・キャッシュからインスピレーションを得た。トレンドとして浮上しているビッグシルエットのアウターを効果的に用い、パターンやシルエットの抑揚でハッピーにファッションの楽しさを表現した。
カモフラージュを重ねたチェック柄や、モノトーンで描くモードなマーブル、フランネルをつなぎ合わせて作り出すカモフラージュなどが新たに登場し、パターンのアイデアは尽きない。「TRUTH」の文字をのせたスエットといった、ブランドの人気アイテムも効果的に差し込んだ。
フィナーレでデザイナーが着ていたスエットの腕には、"TRUTH BEAUTY"のメッセージが。"LOVE"のメッセージを一面にのせたシャツなど、今季マッシモ・ジョルジェッティは自身のファッションへの思いをキャッチーに、色濃く服にのせて伝えたかったようだ。