2014年春夏「ジル スチュアート(JILLSTUART)」が描くのは、ロックスターのボーイフレンドを持つ女の子。1970年代をモノトーンで表現する力強さとボヘミアンテイストのガーリーを落とし込んだ。ショー前半は、肩や袖に膨らみをつけたクロップドトップスやタイトドレス、チュニックが登場。飾り気のない刺繍をつけながらも、タフガールを演出する。デニムを使ったアイテムは新鮮で、体のラインに沿うビスチェやドレスを披露した。またフリースのような薄手の生地を使ったビッグトップスも面白い。「ジル スチュアート」らしい全面にあしらった花モチーフの刺繍が多く登場する。今シーズンは、カットアウトドレスやプルオーバーとショートパンツのセットアップ、ワンショルダーのドレス、ホルターネックドレスを提案。後半は、ランジェリーのような官能的なシフォンドレスが登場。黒とロイヤルブルーかオフホワイトのバイカラーで、胸元やウエストをより透け感のあるシフォンに切り替えたり、べロアの花モチーフを施したり、異性を意識するような大人セクシーを表現した。モデルは全員、目の全体を黒のアイラインで囲い、目頭にホワイトグリッターをつけ、自分のスタイルを主張するような力強いメイクが施されていた。どこか挑発的な表情だが、ボヘミアンやセクシーさで「ジル スチュアート」らしい大人スウィートを加えたスタイルが印象的だ。
【ジル スチュアート 2014年春夏ニューヨークコレクション 全ルック】