ファッション

【NYコレ】ファッション・キッズの楽しさがよみがえる「アレキサンダー ワン」

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のクリエイティブ・ディレクターに就任して2シーズン目を迎えたアレキサンダー・ワン自身のコレクションには、多くのメディアが集まり期待の高さをうかがわせていた。広い会場には、ジャングルジムのような白く巨大なオブジェが置かれ、ショーがスタートすると雷が落ちたような大きな音とともにオブジェが光り、モデルがランウェイを歩いていく。

 ボクサーパンツやコットンのメンズシャツを使用したワンピース、ピンストライプのスーツ地のプリーツスカートなど、メンズやスポーツの要素を盛り込むクリエイションは、ワンがこれまで気に入り提案してきたそれだ。「バレンシアガ」での経験は、むしろ自分が好きなものをさらに追及する機会となったようだ。

 「ALEXANDER WANG」のロゴのかたちにレーザーカットしたブラックレザーのトレンチコートやホワイトレザーのエプロンドレスは、ストリート・ファッションを感じさせる軽やかさだ。アレキサンダー・ワンが最初にロゴにはまったのが90年代のティーンエージャーの頃だという。「高校生の時にファッションに夢中になって雑誌を読みふけっていた」とワン。まだ30歳にもなっていない彼の現在の重責。そんなことはまったく関係なく、純粋にファッションが好きで楽しかった頃に想いをはせているかのようだ。カラーは、ワンの好きなブラックとホワイトをベースに、今シーズン多く見られるペールトーンのピンクとブルーをアクセントにエナメルの厚底ヒールや大きなボストンバッグに取り入れていた。

 フィナーレでいつものように全速力で走り、笑顔で挨拶するワンは、まるで少年のようだ。

アレキサンダー ワン 2014年春夏ニューヨークコレクション 全ルック

2014年春夏ニューヨークコレクション 関連記事一覧

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。