2014年春夏から、デザイナーのスコット・スタンバーグはメンズの「バンド オブ アウトサイダーズ(BAND OF OUTSIDERS)」とウィメンズの「ボーイ バイ バンド オブ アウトサイダーズ」と「ガール バイ バンド オブ アウトサイダーズ」「ディス イズ ノット ア ポロ シャツ」の4ラインを統合し、「バンド オブ アウトサイダーズ」として発表する。今回のショーでは、ウィメンズを披露した。
今シーズンは、ロバート・アルトマン監督による1973年のアメリカ映画「ロング・グッドバイ(The Long Goodbye)」からインスピレーションを得て、舞台であるカリフォルニアと出演女優のニーナ・ヴァン・パラントのキャラクターを落とし込んだ。会場には、ロサンゼルスを象徴する「HOLLYWOOD」の看板の一部を反対に立て、まるでその後ろでショーをしているかのように演出されていた。ファーストルックは、少し光沢のある素材を使ったトランスペアレントの白いTシャツロングドレス。その後、細かい花柄のホルターネックドレスやポロシャツライクなアシンメトリーのドレスが続く。ショー中盤では、スポーツ要素を加えたアイテムが続々登場する。ナイロンメッシュのパイピングロングベストやもも丈のスカート、フード付きのオーバーサイズウィンドブレーカー、リブ付きサテンパンツなど。それらに合わせるのは、「バンド オブ アウトサイダーズ」が得意とするテーラードジャケットやトレンチコートなどのメンズライクなアイテムだ。また、フリンジをたっぷり施したニットパーカやインドの伝統的プリント柄のドレスなど、ボヘミアンテイストもプラスする。スタンバーグは「今シーズンはスポーティ・モダン。イージーでミニマルに仕上げながらも、ボヘミアンな要素を加え、暑い日差しを感じるようなスタイルに仕上げた」と話す。
10月12日にブランド初の旗艦店を東京・千駄ヶ谷にオープンすることについて、「来月オープンだからね、本当に楽しみにしているよ。ショップはほかのお店にはないような要素をデザインに落とし込んでいる。アーティストとコラボレーションしたり、ショップ限定の商品を作ったり、僕にとって、特別な空間になる。是非楽しみにしていてほしい」とスタンバーグ。オープン時には来日する予定だ。