2013-14年秋冬シーズンの「マイケル・コース」のテーマは、「アーバン・サバイバル」。12年秋にニューヨークを襲ったハリケーン・サンディの被害で混乱する街の様子から着想を得た。ファーストルックに登場したのは、フェルトカシミアを使った贅沢なダブルフェイスジャケット。スウェットスーツのようなハリ感と、鮮やかなブルーと黒の力強いカラーミックスでスポーティの要素を加えた。また、Aラインコートやベアロングドレスに用いたキルティングは“プロテクション(保護)”を意味し、シリコンとナイロンをで軽さを追求することで、アクティブでスタイリッシュな雰囲気を提案する。全体的にコバルトブルーやオレンジ、イエローキャブを連想するイエローなどのブライトカラーをアクセントにする中、ミンクのストールやジャカードセットアップなどのカモフラージュ柄も目を引く。
デザイナーのマイケル・コースは、「サンディが上陸した時、被害の大きかったダウンタウンの住民がアッパーサイドに避難するほど、街全体が混乱していた。それは、ファッショナブルな彼らにとって何を着ればいいのかという大きな問題でもあった」と今シーズンの着想源について話す。「スタイリッシュなニューヨークの新たなスタイルだ」。