2013-14年秋冬の「バンド オブ アウトサイダーズ」は「地図」をテーマに、全面ガラス張りの部屋をトラックに作り、9〜21時までニューヨーク・マンハッタンの町を地図を辿って回遊するというユニークなプレゼンテーションを披露した。モデルの名前をつけたシーズンコンセプトは「マット(VS)マイルズ」で、デザイナーのミッションの下、モデルが町に出てゲームをクリアしていく。また時間内に、モデルたちはそれぞれ10ルックに着替えなければならないという独特なエンターテイメントだ。この模様はすべてインターネットで生配信され、ツイッターやタンブラー、インスタグラムのSNSと連動し、大きな話題を集めた。
1960年代の映画にインスパイアされた今シーズンは、探検が大好きな男の子のワードローブをイメージしたような、ウールフリースのリバーシブルコートやコットンコーデュロイのウインドブレイカーなどアクティブで高機能のアイテムが揃う。また地下鉄マップのようなカラフルな曲線を描いたコットンシャツや円錐を並べた多円錐図法の地球地図をプリントしたTシャツなど、テーマの要素を引き出すデザインが特徴だ。デザイナーのスコット・ステンバーグは、「クラシックだけどアクティブになれるものを表現した。素材は動きやすく軽いもので、野外でもオシャレでいられるアイテムを揃えた。プレゼンテーションもとても楽しかった。同時にインターネット配信もして、みんなと繋がっている気持ちでいたよ」とコメント。