ニットウエアを基軸とする3人組ブランド「シブリング」が、新たなカテゴリーの開拓に乗り出した。それは、3人が昨年から計画していたデニム。ブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」にインスピレーションを得たコレクションは、1950年代のテディボーイのムードが満載。Gジャンは、背中の裾のあたりで生地をタッキング(つまみあげ)し、逆三角形のプロポーションを誇張したシルエット。ハイウエストのデニムや女性のヌードを描いたニットショーツとコーディネートしている。
元来得意とするニットでは、糸と糸の間にパステルカラーのビーズを挟むことでドルマンスリーブを持つ巨大な一着に仕上げたり、黒のパイピングを効かせたラメのニットポロやカーディガンを提案したり。ローゲージのニットの上にスパンコールを並べたり、毛糸を知恵の輪状につなげたり、技術がまた一歩進化している。ロンドンの若手は、市場の隙間を見つけ、そこに食い込むため、自らの得意技を磨き、"ニッチ"を確立しようしている。「シブリング」は、そんなブランドの代表格だ。
?
【コレクションの全ルックはコチラ】