ファッション

「アルベルタ・フェレッティ」は、色の力でパワーチャージ

 会場は、床も壁も真っ白で統一された広い空間。ショーの始まる直前に、壁にロイヤルブルー、フューシャーピンクといった強い色が投影されてゆく。それはそのまま、服の色使いへとつながった。シルクシフォンやコットンのポルカドットレースといった繊細な生地を使ったオールホワイトの中に、刺繍やプリントでフォークロティックな花柄の装飾を施す。花柄は色鮮やかではあるが、黒を加えることで明るいだけじゃない、どこか影のある印象を見る者に与える。

 「テーマは、南イタリアと南アフリカの出会い。女性にもっとエネルギーを持って欲しくて」とデザイナー。BGMに使われたフラメンコ・ギターの音色からは、国境を超えて踊り歩くジプシーの姿を連想させる。トレンドのクロップドトップに合わせるティアードスカートや、バイヤス仕立てのボディコンシャスな膝丈ドレス、リボンでレースアップしたフラットシューズなども情熱的なダンサーのワードローブのようだ。透け感のある薄い生地を何枚も重ねるレイヤードスタイルは、今シーズンのミラノのトレンドのひとつだ。

アルベルタ フェレッティ 2014年春夏ミラノコレクション 全ルック

2014年春夏ミラノコレクション 関連記事一覧

関連タグの最新記事

ファッションの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“カワイイ”エボリューション! 2026年春夏ウィメンズリアルトレンド特集

「クワイエット・ラグジュアリー」の静寂を破り、2026年春夏のウィメンズ市場に“カワイイ”が帰ってきました。しかし、大人がいま手に取るべきは、かつての「甘さ」をそのまま繰り返すことではありません。求めているのは、甘さに知性と物語を宿した、進化した“カワイイ”です。「WWDJAPAN」12月15日号は、「“カワイイ”エボリューション!」と題し、来る2026年春夏シーズンのウィメンズリアルトレンドを徹…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。