「ヴァレンティノ オートクチュール(VALENTINO HAUTE COUTURE)」の2014年春夏オートクチュール・コレクションのテーマはオペラ。ローマのオペラハウスの壁画を修復する職人が、ランウェイにも蝶やライオンのモチーフを描くという贅沢な空間で、ショーはスタートした。ファーストルックに登場したのは、スカート部分に楽譜が刺繍された透け感のある白いチュールドレス。ヴェルディ作の椿姫の楽譜だという。次から登場するロングドレスやロングコートにも蝶々、ライオン、ゴリラといった大きなモチーフが刺繍やビーズ、アップリケなどで施されている。それぞれ、1着ごとにファンタジーな世界が広がって、見ているだけで楽しくなる。もちろん、シンプルでクオリティの高いダブルフェースのカシミヤのスリークなドレスやロングコート、総レースのロングドレスも登場したが、こうした遊び心が「ヴァレンティノ」のクチュールに対する新しい提案というところだろう。
【ヴァレンティノ オートクチュール?2014年春夏パリ・オートクチュール?全ルック】