スタートトゥデイの子会社であるブラケットは5月21日、同社が運営する「ストアーズ・ドット・ジェーピー(STORES.jp)」でパルコの各テナントに対するオンラインストア機能の提供を開始した。
「ストアーズ・ドット・ジェーピー」は、ウェブサイト制作の知識がなくても簡単にオンラインストアを作ることができるサービス。最短2分で新規登録からストアの開業ができ、現在9万店以上のストアが開設されている。
連携を開始したパルコは、24時間消費者がパルコを楽しみ、テナントビジネスが稼働する「新しい消費体験・新しい消費環境」の提案に力を入れている。2013年には全国19店舗、約3000のテナントショップがアカウントを開設する「パルコショップブログ」の運用をスタート。いつでも、どこでもウェブを介してショップスタッフが情報を発信できる仕組みを構築したところ、ECでの売り上げにも繋がったという。
今回のように商業施設内の各テナントがそれぞれ独自でオンラインストアを持つ仕組みは、世界的に見ても珍しい取り組みだ。「ストアーズ・ドット・ジェーピー」の導入により、各テナントの商品をウェブ上でそのまま購入できる導線をつくることが可能となる。
5月21日に静岡パルコの「ステューシー(STUSSY)」、「エックスガール(X-GIRL)」、「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」の3ショップから連携を始め、6月中旬以降、全国のパルコ各店のテナントショップで順次導入を予定する。パルコは昨年11月にスタートトゥデイのファッションコーディネートアプリ「ウエア(WEAR)」との実証実験を実施。今後は「ウエア」と「ストアーズ・ドット・ジェーピー」との連動も引き続き検討していく。
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