「ジュン アシダ」は12月8日まで、ブランド設立からの軌跡を辿る展覧会「エレガンス不滅論。」を国立新美術館3階で開催中だ。展覧会は全7部構成。キュレーションは娘であり、「タエ アシダ」のデザイナーとして活躍する芦田多恵が手掛けた。前半では、デザイナーを志すきっかけになった中原淳一との出会いや、代官山のアトリエで作業をする数ヵ月前の芦田淳の姿などを映像で紹介。中盤から後半では、アーカイブのドレス60点や過去のデッサン画、クリスチャン・ラクロワのドレスなどを展示している。会場の壁には「美の基本は左右対称。生き方の基本も同じ」など、芦田淳のメッセージ性の強い言葉が至るところにかけられ、展覧会を通して1950年代から64年間貫いてきた芦田淳のデザインのルーツや信念を探ることができる。国立新美術館でファッションブランドにフォーカスした展覧会を行なうのは同展が初となる。