在日フランス商工会議所が5月16〜26日、東京都内をフランス文化で染める祭典「ボンジュール フランス」を初開催する。在日フランス大使館をはじめ、数々のフランス・日本企業の協賛を得て、"ショッピング" "美食" "芸術文化" "ライフスタイル"をテーマに、10日間にわたり、都内のいたるところでイベントを行う。
第一のテーマ"ショッピング"では伊勢丹新宿店が主体となり、5月20〜26日にフランスウイークを実施する。期間中、新宿東口から店舗までの通りは、アート・ディレクターのローラン・グナシアがデザインを手掛け「ボンジュール フランス」仕様に変身する。新宿店本館6、7階の催物場には、食品や飲料、リビンググッズを中心とした100メーカー以上のフランス製品をそろえるとともに、現地の生産者や職人を招いた実演販売やミニイベントなども行う。プレス発表会で大西洋・三越伊勢丹ホールディングス社長は、「フランスの芸術文化やライフスタイルは日本においても大きな影響を持っており、私個人もフランスへの強い思い入れがある。フランスウイーク中は、伊勢丹新宿店だけでなく、新宿の街全体をフランスの雰囲気で染めたい」と話した。
ミシュランタイヤやぐるなびが協賛する"美食"のプロジェクトでは、フランス旅行券やミシュラン掲載のフランス料理店の食事券が当たるプレゼントキャンペーンを実施する。5月22日にはクロストーキョーでバロン・フィリップ・ロスチャイルド社のワインをそろえたボルドーワインパーティを開催するなど、フランスの食文化が存分に楽しめるプランを計画している。
"芸術文化"では、森美術館がポンピドゥ・センター・メスとエルメス財団の共同企画展を開催するほか、三菱一号館美術館はワシントン・ナショナル・ギャラリー展を開催し、ルノワールやマネ、ドガらフランスが誇る芸術家たちの作品を披露する。
また、アンスティチュ・フランセ東京はフランス人アーティストを招いたライブや、エスモード ジャポンの学生作品展示会などを主催する。祭典に合わせ、フランスの通信会社オランジュはナビゲーションアプリ「ORI TRAIL」をローンチする。フランス人がオススメする東京のブティックやレストラン、カフェ、バー、隠れた名所などを巡るナビで、全く新しい視点の東京散策を提供する。
近年、パリの老舗百貨店で日本のファッションブランドや伝統工芸が紹介されるなど、現代日本の文化やクリエイションが注目を集めている。今回初開催する「ボンジュール フランス」は、日本におけるフランスの生活美学やライフスタイルの紹介を通して、さらに密な日仏関係を目指す。