デスメタルバンドの生ライブとともに最新コレクションを発表した「リック・オウエンス」。しかし、通常のライブとは少しわけが違う。長い白髪と白ヒゲをたくわえ、マントをかぶった"仙人"風のヴォーカルと、レスリングのユニフォームのような姿のベーシストたち。地面に垂直にたてられたパネルの上で演奏するドラマーは、つまり地面と平行に固定された状態で生演奏!かなり違和感のある状況は、"モノを別の角度から見る"というリック・オウエンスのメッセージかもしれない。コレクションは、ベーシックな服の新たな解釈に挑戦したものだった。
キーアイテムは、ボンバースジャケット。丈を太ももまで伸ばし、首元のリブをV字にゆったり広げ、まったく別のロングアウターに仕立てている。ワイドシルエットのショーツを合わせた、縦長のシルエットを強調するルックが中心だ。ところどころにメタルのファスナーを走らせてロックなムードを漂わせたが、透け感あるシフォンのカットソーやメッシュの素材を多用。前シーズンに続き、柔らかくフェミニンな要素を取り入れた。足元は、今季ローンチした「アディダス」とのコラボレーションスニーカーで統一した。
フィナーレでは、演奏中のパフォーマーたちが宙吊りに!観客を圧倒するパフォーマンスを織り交ぜたショーとなった。
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