「スナイデル」「ジェラート ピケ」を擁するマッシュホールディングスは11月1日付で、東コレブランド「ファー ファー」や「バルコニー アンド ベッド」を展開するフレーバを買収した。フレーバの親会社である、大手きもの専門店チェーンのやまとが所有する株式80%とフレーバが所有する20%を買い入れた。今後はマッシュホールディングスが今年8月に新設した子会社、マッシュライフラボに吸収合併するかたちで、フレーバの社長でデザイナーのチダコウイチが同社の取締役兼プロデューサーに、デザイナーでチダの妻である野口アヤが取締役兼企画部長に就く。まずは既存の11店舗を「サロン ド バルコニー」に統一し、年内に8店舗、来春までに6店舗に縮小。「ファー ファー」と「バルコニー アンド ベッド」を中心とした新セレクトショップとして業態転換する。
フレーバは2012年2月、やまととの経営統合に合意し、同社のグループ企業として、経営再生を図っていた。フレーバの13年7月期売上高は、14億3000万円。うち、直営店が8億2000万円、Eコマースが4億5000万円、卸が1億6000万円だった。
マッシュホールディングス兼マッシュライフラボの近藤広幸・社長は、「M&Aはまったく考えていないし、"東コレブランド"に興味があるというわけでもない。古い友人であるチダさんや野口さんの情熱とクリエーションに対して協力したいと思った。サポートが入れば、再生できる人気ブランドであると確信している。また、設立したばかりのマッシュライフラボにとっても、新しい仲間が必要だった。お互いの強みを生かし、ライフラボの発展につなげていきたい」と話す。