4月3日、「ディーゼル(DIESEL)」のアーティスティック・ディレクターに就任したニコラ・フォルミケッティによる初のコレクションがイタリア・ベニスで開催された。
「このコレクションは、『ディーゼル』の基本に立ち返るコレクション。歴代のアイコニックなピース、スピリットやテーマを振り返りディーゼルの本質とは何か、そして今後どこに向かっていくかをこのイベントで見せたかった」とフォルミケッティ。
ディーゼル創始者のレンツォ・ロッソは、「型にはまらないマインドでたくさんの成功を成し遂げてきた35年の歴史の中でも、今日は特別な日だ。私のこれまでの経験と二コラによって築かれる今後のビジョンが結びつく機会にわくわくしている。このコレクションとイベントは、ディーゼルの新しいスターティングポイントとなる」と話した。
ショーとコレクションは「ディーゼル」を象徴するタイムレスな3つのアイコン、ロックなレザー、デニム、そしてミリタリーから構成されている。まず多様なブラックとレッドのレザールックから、新しいイノベーションと研究をつぎ込んだデニム、そしてミリタリーとストリートのミックスが最後を飾る。どれも過去とディーゼルの未来を繋ぎ合わせる重要な柱だ。ブランドに息づく若々しいエネルギーと、"イタリアンアメリカン"ともいうべきスピリット、そして90年代ロンドンのナイトライフが伝わるコレクションは、オルタナティブ・スタイルそのものを表現した。
それぞれのセクションの合間には、二コラ・フォルミケッティと長年コラボレートしているデジタルのパイオニアでもあるフォトグラファー、ニック・ナイトのフィルムが上映された。ロイヤルバレエ団でプリンシパルを務めたこともある振付師のイヴァン・プロトフ、プロフェッショナルなダンサーたちがフィルムに参加している。そしてファイナルショーの直前には、ニコラ・フォルミケッティが最も注目しているブルック・キャンディによる新曲「Opulence」のライブパフォーマンスが披露された。