ターミナルは4日、展示会オーダーシステム「ターミナル オーダー」のデモ版をローンチした。同システムは、アパレルメーカーなどが展示会で使用する絵型(オーダーシート)のデジタル版で、9月には正式版をリリースする。
アカウントを持てば誰でも操作できる簡易さが特徴で、ブランド側はログイン後、商品写真や素材、価格などの情報を「ターミナル オーダー」にアップし絵型を作成する。バイヤーは展示会場で自分のスマートフォンなどでログインし、気になった商品に"お気に入り"に入れる。オフィスに戻ってPCでオーダーを集計・熟考すれば効率アップにつながるメリットがある。受発注後は、ブランドとバイヤー双方が納品状況を随時共有。さらに、商品や店ごとの売り上げ結果をデータ&グラフ化すれば、先々の生産・仕入れ計画に役立つ。
同サービスを立ち上げたきっかけについて瀬戸恵介ターミナル社長は「EC事業を通じてファッションの展示会に行くことが増えた。気になったのが、オーダーの方法。紙をめくりながら、ペンでチェックして、電卓で計算をしている。聞けば、注文書はファックスで送るという。ブランドもバイヤーも煩雑な手作業が多く、この負担をテクノロジーで解決できればと思った。余計な経費や労力を減らすことで、クリエイティブやマーケティングに集中できる環境を提供したい」と言う。
サービスの利用は、初期費用は不要で、ランニングコストは月額かレベニューシェアかを選べる。セットアップやフォローの補助、展示会場で使うiPadのレンタルサービスなども提供する予定。9月上旬には、一般の顧客も展示会商品を購入できるECサービスも提供する予定だ。
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