エスケープは来春、ウィメンズブランド「パラノイア パラディッソ(PARANOIA PARADISO)」をスタートする。同社は10月1日付けで設立した新会社で、オリジナルブランドの企画・販売を行う。最高経営責任者(CEO)には、「バラク」や「ダチュラ」などを展開するパルの子会社、英インターナショナル前社長の田中強樹氏が就き、企画のディレクションを手掛けるという。第1弾ブランドの「パラノイア パラディッソ」は、ジェーン・バーキンやケイト・モスなどのライフスタイルを背景に、「アウトロー・マインド」をコンセプトにしたベーシックなアイテムをカッコよく着こなす女性像を描く。ターゲット層は、セレクトショップやインポートブランドを買い回るファッション感度の高い20代後半〜30代半ばの女性。肌触りのいいカットソー(4900〜1万2000円)と履き心地を重視したデニム(1万5000〜3万2000円)、シルエットにこだわったシャツ(1万3000〜2万3000円)のシンプルなアイテムを重点商品に、スタイリング提案を強化する。コラボ商品も随時展開していく。ウエアはすべてメード・イン・ジャパン。アクセサリーは、イタリアやアメリカなどからのインポートを取りそろえる。
「"アウトロー"を1つのキーワードに、ブランドを作った。ケイト・モスやエイミー・ワインハウス、ジェーン・バーキンといった自由奔放でラグジュアリーな雰囲気を醸し出す魅力的な女性像を立てる。約16年間、マルキューブランドに携わってきたが、これからは、価格というよりも、カッコよさやかわいさを大切にしたブランディングをしていきたい。ありふれたスタイルの服を着るというよりも、、新しく着たいと思える服を提案したい。都心のファッションビルや駅ビルを中心に、出店を図る。3月には、2店舖構えたい」と田中CEOは話す。
田中CEOは同10月1日付けで、ギャル系ブランド「デュラス」「デュラス・アンビエント」を手掛けるデュラスの取締役にも就任した。「デュラス・アンビエント」の営業・企画を手掛けるという。なお、同じく英インターナショナル出身の小林稔氏が、エスケープ取締役兼ディレクターに就いた。