伊勢丹新宿店は11月12日、5階リビングフロアの一部をリモデルオープンした。
同フロアのリモデルの目玉は寝具コーナーだ。「世界一の快眠コンサルティングショップ」を目指し、売り場にはスリープマスターやピローフィッターの資格を持つ伊勢丹の社員が常駐する。アドバイザーを自社の社員で構成することで、ブランドの垣根を超えて商品を提案することが可能だ。伊勢丹寝具コーナーの枕の売り上げは年間2億円で日本一。売れ筋のソフトパイプ入り枕をはじめ、低反発のジェル枕やひのきチップ入り枕、寝る方向に合わせた枕など、1万?10万円台のものを豊富にそろえる。ベッドを備え付けたコンサルティングルームを5部屋用意し、自宅に近い環境で枕を試すことができるほか、一部の枕は無料レンタルも行う。また、体圧分散測定や寝姿勢の測定から、一人一人に合った寝具を提供する。枕カバーは実際に触って選べるよう、袋から出したものを用意した。ディスプレーは、色とりどりのカバーがかけられた枕をトルソーにドレスのように飾り付け、「憧れのベッドルーム」を表現している。
バス用品コーナーでは、フランスの「アレクサンドル チュルポー(ALEXANDRE TURPAULT)」やトルコの「ハマム(HAMAM)」など世界のラグジュアリーホテルで使用されているブランドのタオルやバスローブをはじめとしたバスグッズをそろえる。タオルソムリエが常駐するカウンターを設置し、洗濯後のタオルの吸水性を体感できるサービスも提供する。
ステーショナリーをそろえる「パーソナルルーム」では筆記具やレターグッズを中心に用意。万年筆のペン先調整や筆圧診断、好みの色のインクを作るインクブレンドなどの企画を期間限定で開催する予定だ。また、従来10日程度かかっていた名前の刻印サービスを15分程度で提供する。
リニューアルしたフロアでは「人を介したサービス」に重点を置き、コンサルティングサービスを強化。多様化する客のニーズに応え、新しいライフスタイルを提案するという。今年12月下旬には、家具やインテリアファブリックをそろえる「リビングルーム」がカフェを併設してオープン、2015年3月には、リビングフロアがグランドオープンし、24年ぶりのフルリモデルが完了する。