日本の有力ニット企業が参加する見本市「ジャパン・ベストニット・セレクション(JBKS)」は3日、最も優れたニット企業を選出する「JBKSアワード」で、東京・板橋区に拠点を置くバーンズファクトリーを選出した。同社は従業員数18人と小規模ながら、上質なカットソー生地の生産から縫製までを一貫して生産している。アワードでは、イタリアの高級紡績メーカー、カリアッジの糸を使った上質なカシミヤニットを、縫い代の出ない特殊なミシンで縫い上げたリバーシブルのジャケットが高く評価された。アワードの対象になったジャケットは、裁断の際に端切れとして出る上質なカシミヤの生地を、縫い代のない1枚の織物のようにパッチワーク状に継ぎ合せたもの。軽くて着心地がいい。松浦永(ひさし)社長は、「小さくても、優れたカットソーの生地と縫製を融合すれば、海外でも通用することを証明したい。来年度は海外の有力な合同展示会への出展を予定している」という。
JKBSは12月2・3日に東京国際フォーラムで開催。今回は59社が出展していた。