ファッション

パブロ・コッポラ=デザイン・ディレクターが語る新生「バリー」のカギは”リアリティ”

 2014年2月から「バリー」のデザイン・ディレクターを務めているパブロ・コッポラが来日した。彼の就任以来、よりモダンに生まれ変わった印象だが、「特別意識をした訳ではなく、地道なチームワークを重ね、自然に作り上げられたものだ」とコッポラ。「常に意識しているのは、"何がリアルか?"ということ。雑誌に掲載されることではなく、店頭に並んだときにどう見えるか、実際にどんな男性や女性が欲しいと思うかということを第一に考えている」。

 「バーバリー」や「セリーヌ」「トム フォード」などで10年以上、バッグやシューズなどアクセサリー・デザインを手掛けてきたコッポラだが、ウエアをはじめ、キャンペーンや店舗などブランド全体を監修するのはこれが初めて。「新しいチャレンジばかりだが、アプローチの仕方などトム・フォードから学んだことが生かされている。デザインチームに学生時代や前職からの信頼できる友人がいることも大きな支えだ。ビジネスの核は変わらずシューズとバッグだが、ウエアを本格的に始めたことでコレクションに厚みが増し、そのストーリーやムードを伝えやすくなった。まだ15ルックと小規模だが、今後徐々にスタイルを増やしていきたい。また、スカーフやアイウエアにも注力し、アイテムの幅を広げたい」と話す。現在、建築家のデイヴィッド・チッパーフィールドによる新コンセプトを採用したショップの出店を進めており、すでにオープしたロンドンに続き、ロサンゼルスと東京にも開く予定だ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。