2月18〜23日の春節(旧正月)に合わせ、買い物目的の中国人旅行客によるインバウンド消費が増えている。これに対し、欧米からの旅行客は予算も決めず"観光ついで"に買い物をする傾向が強いようだ。原宿を中心とした2月下旬の街頭調査でも「東京マラソンのために来日した」(フランスの販売職30代夫婦)、「関西を含めた日本全国の観光が目的」(オーストラリアの心理セラピスト20代男性)、「日本在住の娘に会いに来たついでに高島屋で『タケオキクチ』のスカーフを買った」(イギリスの教師60代女性)などの声が目立った。お気に入りのブランド品を短時間で買い占める中国人と比べ、買い物パターンの把握やインバウンド対策は難しい。
しかし、買い物目的の欧米人も少なくはない。彼らが主に狙うのは「メード・イン・ジャパン」と「自国より安い商品」だ。メード・イン・ジャパンの商材は、食器や箸、日本食といったお土産に加え、「日本産デニムを買いに来た」(ロシアの管理職30代男性)、「ヴィンテージショップで着物が見たい」(イギリスのTV編集者40代男性)など、ファッションアイテムも目立つ。「自国にはない『シュプリーム(SUPREME)』が大好き」(オーストラリアの建築業20代男性)、「『ダブルアールエル(RRL)』を大量購入する」(イギリスの20代カップル)といった若いファッション・フリークも見られた。