「バンド オブ アウトサイダーズ」が2015年春夏コレクションを最後に、ブランドを一時的に休止する。同ブランドと日本における独占販売契約を結ぶサザビーリーグが明らかにした。なお同社が、創業者でデザイナーのスコット・スタンバーグのブランド休止の意向を知ったのは5月だったという。
6月から販売が予定されていた秋冬コレクションの商品は一部を除き、生産されない。アメリカのセレクトショップ「クリーチャーズ オブ コンフォート」のジェード・ライ=オーナーは、5月の3週目に初めてブランド側から生産中止の連絡を受けたという。アメリカのファッションニュースサイト、ファッショニスタ・ドットコムによると、同ブランドはすでにスタッフの多くを解雇しているようだ。
「バンド オブ アウトサイダーズ」は14-15年秋冬シーズンからショー開催を止めており、15-16年秋冬は旗艦店内にあるショールームでの限られたメディアのみのアポイントメント制の発表をしていた。展示会でスタンバーグは、「(現在、ロサンゼルスを拠点に活動しているが、)ニューヨーク・ファッション・ウイークで多くのブランドがショーを開催する中で、自分のブランドも短い時間で発表するとコレクションの良さがうまく伝わらず埋もれてしまうようで、わざわざショーをしなくてもいいのでは思った。ニューヨークの忙しい時の流れにも慣れないままだよ」と話していた。
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「バンド オブ アウトサイダーズ」休止か