エースは今日31日、創業者と同社の歩みを紹介する新川柳作記念館を東京・駒形のエース東京店8階にオープンした。創業75周年事業の一環で、今年は故・新川柳作の生誕100周年でもある。同館内では、日本初のナイロンバッグや国産スーツケース"デボネア"をはじめとするエポックメーキングな製品を社史とともに展示。また、タッチパネルや、台の上にかばんを置くとその前にあるスクリーンに新川が大切にしていた著名人の名言が浮かび上がる仕掛けなどをインタラクティブな方法も採用している。入館料は無料。また、7階に併設する世界のカバン博物館では、世界約50カ国から集めた550点あまりの鞄を収蔵し、展示している。
開館に際して行われたオープニングセレモニーでは、新川晧介・会長や森下宏明・社長に加え、服部征夫・台東区長、創業者の出身地である石川県白山市の山田憲昭・市長などが出席。テープカットを行った。森下社長は「併設している世界のカバン博物館は、創業者がヨーロッパ出張中にドイツの皮革・鞄博物館に触発されて1974年にオープンした。以後、2010年にリニューアルし、約1万人が来場するようになった。新川柳作記念館も一人でも多くの方に来ていただき、エースの歴史や鞄の歴史を伝えていければと思う。今後も創業者の鞄を通じて社会に恩返しするという意思を受け継いでいきたい」と語った。