くみっきーこと舟山久美子がディレクターを務める「ミコアメリ(MICOAMERI)」が、ブランド設立2年目を迎える2015-16年秋冬に再スタートを切る。これまでポップなカラーを使った少しレトロなムードから、20代半ばの女性に向け、モノトーンをベースにしたモードなイメージに刷新した。コンセプトは「Process of the Femininity」。あらゆるシーンに合う女性像を描き、幅広いスタイルを提案する。通年で全体の構成比20%を占める主力のニットは今シーズン、チュールを付けるなど、ひとひねり加えたデザインニットが豊富にそろう。
24歳の舟山ディレクターは、「自分自身も20代半ばになり、ファッションを楽しむ感覚も変わってきた。今までのショッピングでは、アイテム単体で見て決めていただけど、今はトータルで何を合わせるか、どんな色を加えるかを考えるようになった。新生『ミコアメリ』でも、これまでより、さらに大人の女性らしい"フェミニン"を追求し、初めて黒を使ったり、素材にこだわったり、シックでモードなスタイルを新しく提案する。でも、トレンドによりすぎないよう日本らしい"カワイイ"ものもきちんと加える」と話す。またウエアに合わせるアクセサリーも充実させた。
「ミコアメリ」は13年にマークスタイラーでスタートしたが、同社の事業縮小などにより、今年1月にはブランドを休止していた。5月に、ファッションECのコンサルティングを手掛ける五反田電子商事が、マークスタイラーの「ミコアメリ」と「シェデル」を譲受し、再始動を図った。引き続き、EC専門ブランドとして、自社ECサイトとゾゾタウン、ランウェイチャンネルで順次販売をスタートする。また舟山ディレクターは、「将来的には、パリにお店を持つことが夢」と話す。
なお、「ミコアメリ」は9月5日に開催される「神戸コレクション」で、ランウェイショーを披露する予定だ。