ファッション

自由が丘に「メゾン イエナ」オープン(前編) パリの有名ベーカリーが初上陸

 ベイクルーズグループのル ドームは21日、自由が丘に「イエナ」の旗艦店「メゾン イエナ」をオープンした。3層構成で、売り場面積は990平方メートル。ブランド設立当初から続く「パリに住む女性ソフィーの生活や女性像」に改めてフォーカスし、ブランド名の由来であるイエナ駅がパリ16区にあることから、ソフィーのライフスタイルを構成する16の要素を売り場に落とし込んでいる。

 中でも特に注目なのが、パリのパン屋「リチュエル パー クリストフ・ヴァスール」の出店だ。オーナーであるクリストフ・ヴァスールは、パリで「デュ パン エ デジデ」を経営するパン職人で、オーガニックや有機農法で生産された食材と、伝統的な製法を大切にしている。「リチュエル パー クリストフ・ヴァスール」は、フランスで朝食やお菓子の時間に楽しまれるクロワッサンなどの「ヴィエノワズリー」に特化した新業態。フランスと日本の各地から厳選した材料を使用し、ほとんどの製造工程を手作業で行う。定番のクロワッサン(450円)は、発酵に30時間をかけ、素材の味を十分に引き出している。他にも、地方で親しまれるニフレット(530円)や、クロワッサン生地にクリームや季節のフルーツを合わせて渦巻きにしたエスカルゴ(690円〜)などのスイーツパンを販売する。クリストフ・ヴァスール=オーナーは、「われわれは、常にトップの食材や製法、接客で、美しく、おいしく、健康的なものを提供する。厨房の大部分がガラス張りで、売り場から見える設計なのは、われわれはお客さまに見せたくないような保存料や冷凍の食材は使っていないと自信を持って言えるから。ミュージアムを見るようにお店を楽しんでほしい。また、マンゴーとバニラを合わせた『マングー・ヴァニーユ』のエスカルゴは日本限定商品。ぜひ試してみてほしい」とコメントした。「ゴミを出したくない」というクリストフの希望から、ドリンクはビンものに限られるが、店内にはベンチを設けており、イートインも可能だ。

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