ファッション

ハースト婦人画報社など4社主催のハッカソンが開催 最優秀賞は”自撮りに合ったファッションをおすすめするアプリ”

 ハースト婦人画報社は8月29?30日、講談社や集英社、小学館と合同でハッカソンイベント「ザ・ファッション ハック東京 2015」を開催した。ハッカソンとは、"ハック"と"マラソン"を掛けあわせた造語で、IT関係の技術者が短期間でアプリ設計から開発まで行うイベントのこと。

 昨年に続き2回目となる同イベントには、応募総数600人以上の中から選ばれた8チーム51人が参加した。テーマは"雑誌コンテンツ×テクノロジー"。ファッションを楽しむ革新的なサービスを考えることを目的に、新しいアプリやサービスの開発を競った。審査員はイヴ・ブゴン=ハースト婦人画報社社長兼CEOやモデルの鈴木えみ、「SHIMA原宿」アート・ディレクターの奈良裕也、デザインエンジニアの渡邉康太郎、衆議院議員の小池百合子ら。

 2日間の開発期間とプレゼンテーションを経て最優秀賞を獲得したのは、エンジニアとUIデザイナー、ウェブデザイナー、プランナーからなる女性4人のチーム「M&Ms」。自撮り写真をもとに顔に合うファッションやメイクを自動リコメンドできるアプリ「ダレフウ?」を開発した。審査員の鈴木えみは、「診断系を好きな女性は多く、口コミも期待できる」と評価した。開発メンバーは、「アイデアのきっかけは自分がファッションに疎かったこと。キャッチーで試したくなるというところから制作がスタートし、雑誌の面白いコンテンツやアイテムと出合えるポータルサイトが作れると考えた。半年の間に必ず商品化する」と意気込む。最優秀賞には賞金20万円に加え、半年以内に実製品化できた場合に1000万円相当のウェブ広告掲載枠が与えられる。

 他にも、雑誌と連動し、ページをめくるごとに撮影の裏側やルックの動画ビューイングができるアプリ「Peek!」やプレイリストとともに音楽から関連するファッションをリコメンドしてくれるアプリ「MF」など、2日間で生み出したアイデアをもとに、さまざまな革新的なアプリ・サービスが発表された。イヴ・ブゴン社長兼CEOはイベントについて、「昨年と比べてレベルが上がっている。今後、ファッションとテクノロジーの交流の場として定着させたい」とコメントした。

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