千趣会が運営する通販サイト「ベルメゾン」は9月29日、新プライベートブランド「ベルメゾンデイズ」を発売した。複数あるプライベートブランドの中核として、通販カタログと自社EC「ベルメゾンネット」で販売をする。製造から販売までを自社で行うSPA型を採用することで、高品質と低価格の両立を目指す。
アイテムは家具や寝具、キッチンツールなどからなる"デイズホーム"と、独自の発熱素材を使ったパンツや防水ブーツなど、実用性を重視したウエアが特徴の"デイズウエア"という2つのカテゴリー。まずは合わせて175型でスタートするが、来春からアイテムを256型に増やし、販売を本格化する計画。価格はトップスが3000?4000円、アウターやシューズが7000円前後で、2016年12月期に250億円、18年12月期に400億円の売り上げを目指す。
田邉道夫・社長は、「今のもの作り業界は原料高騰と安価な商品を求める消費者志向によって、苦境に陥っている。そんな時代だからこそ、日本の伝統的な価値観を再発見するべく、『ベルメゾン』が重要視してきた"創意工夫"を凝らした製品作りをしたかった。暮らしの中で毎日使ってもらえる新スタンダードになってほしい」と意気込む。
創業60年を迎えた同社は、女性をターゲットにネット通販を行う。現在の登録会員は約1500万人、年間利用者数は約384万人。14年12月期の売上高1425億2600万円のうち、ネット事業が1252億9600万円を占める。今年はJ.フロントリテイリングとの資本業務提携を発表し、オムニチャネル化を推進している。