最新のテキスタイル技術と歴史的コスチュームにインスパイアされたデザインが調和!
2月20~24日のロンドン・ファッション・ウィークは、バイヤーたちの期待を裏切らなかった。2015年春夏コレクションに続き、ボヘミアンやヴィクトリア調、ダークロマンチックがロンドンのトレンド。同時に最新のテキスタイルにも注目だ。バイヤーたちからは、確実に利益をもたらすだろうと好評だった。中でもバイヤーたちのお気に入りは「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」のルイーズ・ブルジョワのタペストリーを着想にしたコレクションや「アーデム(ERDEM)」のヴィクトリア調のコレクション、「バーバリー プローサム(BURBERRY PRORSUM)」の陽気でフォークロリックなコレクション、「マーケス アルメイダ(MARQUES'ALMEIDA)」や「ジョナサン・サンダース(JONATHAN SAUNDERS)」の鮮やかな色のコレクションだ。
ニーマン・マーカス
多くのブランドが、歴史的コスチュームにインスピレーションを得たデザインを、最先端技術を採用したカッティングエッジな素材で形にしていた。「アーデム」は、レースをあしらったデザインやブロケードにモヘアを埋め込んだ素材もいい。「シモーン ロシャ」は、レースを使ったモダンなデザインやハイネック、ベルベット使いや、花びらのようなデザインも印象的。繊細でエッジーなのがチャーミングだ。「バーバリー プローサム」のフリンジやミラーディテール、スエードパッチワークのブーツも気に入った。
【ルック】「シモーン ロシャ」2015-16年秋冬ロンドン・コレクション ▶︎
【ルック】「バーバリー プローサム」2015-16年秋冬ロンドン・コレクション ▶︎
ネッタポルテ
ロンドンには注目すべきデザイナーが多く、スケジュールを6日間に延長するべきだ。「シモーン ロシャ」は見るたびに成長しており、ブランドにブレもない。他には「クリストファー・ケイン」「ジョナサン・サンダース」「ピーター ピロット」の大胆なプリントやグラフィックが印象的だった。
【ルック】「クリストファー・ケイン」2015-16年秋冬ロンドン・コレクション ▶︎
【ルック】「ピーター ピロット」2015-16年秋冬ロンドン・コレクション ▶︎
サックス・フィフス・アベニュー
デコラティブなアウターウエアが印象的だった。ブラックやニュートラルな色が多かったニューヨーク・コレクションとは対照的でロンドン・コレクションは鮮やかなカラーが目立っており、補完し合うとバランスが取れていて良い。タペストリーやジャカード、立体的な素材を使用した「ロクサンダ」や「マーケス アルメイダ」「バーバリー プローサム」「マーカス ルプファー」などに注目している。