フランスのバッグ&シューズブランド「ピエール アルディ(PIERRE HARDY)」は2016年3月上旬、東京・南青山に日本初の路面店をオープンする。住所は、港区南青山5-5-25南青山郵船ビルA棟103号。今年9月下旬に惜しまれつつ閉店したビジュアル洋書店、嶋田洋書の跡地だ。1フロア構造で約80平方メートルの店舗では、メンズとウィメンズのバッグやシューズ、革小物などを取りそろえる。「ピエール アルディ」のフラッグシップストアは、パリの2店舗、ニューヨークの1店舗に次ぐ4店舗目。嶋田洋書が50年にわたり書籍を扱うことで愛されてきた四角形のレンガやタイルに覆われた空間は、キューブのモチーフがアイコニックなブランドの世界観を表現する店舗に生まれ変わる。また、「ピーエール アルディ」のディストリビューターを務めるイーストランドの社長は島田昌彦で、漢字こそ違えど、嶋田洋書を手掛けた企業、嶋田と名字の読み方が同じなのも奇遇な縁だ。
イーストランドの島田社長は、「ブランドの売り上げは常に安定していて、特にウィメンズのシューズは堅調だ。バッグの売り上げを伸ばし、次のステージに進むためには、店舗を構える必要があった」と話す。目抜き通り沿いではないが、業界人やファッションを愛する人なら誰もが知る場所だけに、いくつかのブランドが名乗りを上げたようだが、デザイナーのピエール・アルディ(Pierre Hardy)が「エルメス」のシューズやジュエリーをデザインしてきたことなどが物件のオーナーの好印象につながり、決まったようだ。