ワコール(WACOAL)が運営する下着のセレクトショップのアンフィ(AMPHI)は、福袋を昨年の約2.5倍用意した。ブラジャーとショーツのセット3組が2778円、ルームウエアや小物を詰めたお楽しみ袋が2315円、ショーツ3枚セット926円の3種類。税込で1000円、2500円、3000円という価格設定だ。特にショーツ3枚セットがよく動き、1月5日の時点で前年比185%を売り上げている。昨年夏のセールとハロウィーンで同セットを販売したところ好調だったため、福袋の個数を2.5倍以上に増やした。まだ完売はしていないもの、サイズがMかLということで「失敗しない」という理由から、ターゲットである20代前半の女性が購入していく。アンフィは洋服店が並ぶフロアに店舗を構えている場合が多いため、目を引くようだ。ターゲット世代は福袋の購入も慎重。中身が見えるパッケージにし、"選べる"ようにしたのも効果的だったようだ。好調な店舗は東京ソラマチ店、新宿マルイ店、丸の内店(アンフィ プロシュ)。東京ソラマチ店はインバウンドを含む観光客による購入、新宿マルイは他の商業施設に先立ち1月2日からセールをスタートしたのが好調な売り上げにつながったようだ。
チュチュアンナ(TUTU ANNA)は、ソックスとインナーウエア、通販サイト限定のウエアの3種類の福袋を用意。ソックスの福袋はタイツやパンストを含む6足入り2500円相当のものが1000円、インナーウエアはブラジャーとショーツのセット2組、あったかインナー1点、キャミソールやフレアパンツなど2点、エコバッグやポーチなど1点の計6点約1万円相当のものが3000円、ウエアはパジャマ、パーカ、ボトム、スリッパなど計4点で7000円相当が3000円(すべて税込価格)とお得感のある内容だ。インナーウエアの福袋に関しては、昨年までは10店舗のみで販売していたが、多くの店舗から要望があったため、今年は昨年の10倍1万セットを用意し163店舗および通販サイトで販売。売れ行きも好調だ。インナーウエアの福袋を購入した消費者からは通販サイトやツイッターで「意外と好みのデザインだった」、「かわいいセットが入っていてうれしい」などという声が投稿されている。ブラジャーとショーツのセットに関しては、コットン素材のものと刺繍素材のセットを組み合わせるなどタイプの違うものを入れたのが消費者に受けたようだ。通販サイトでは上記3種類の福袋を昨年クリスマスから先行販売。ソックスは2000セット、インナーウエアは1000セット、ウエアセットは300セットを売り上げ、1月6日に完売した。一方店舗における福袋消化率1月5日時点で85%だ。ソックスの福袋に関しては例年通りとのことだが、原宿竹下通り店をはじめ、渋谷や横浜地区の店舗ではインバウンド効果で動きがよいという。