「ディオール(DIOR)」は今日6月11〜25日まで、日本初の「ル・テアトル・ディオール」展を阪急うめだ本店9階の祝祭広場で開催している。中国、ドバイに続き行われる同展では、メゾンを象徴するクチュールのドレスなど50点以上のミニチュアを展示。創業者のクリスチャン・ディオール自身がデザインしたものに加え、イヴ・サンローランやマルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズら後継デザイナーたちが手掛けたものまでを織り交ぜ、創業から今日までのクチュールメゾンの軌跡をたどる。入場料は無料。
会場は、「ニュールック」や「ミス ディオール」「パリ」「ディオールの大舞踏会」など9つのテーマで構成されている。例えば、「ニュールック」では、デビューコレクションで発表されたバー・スーツと、その影響を受けながらも時代の移り変わりととも再定義されたデザインを展示。「ミス ディオール」では、中央に配置された花が開くたびに、クリスチャンが手掛けた全面に立体的な花の刺しゅうを施した1949年春夏のドレス"ミス ディオール"と、ラフが再解釈した2012-13年秋冬のドレスが交互に登場する。また、手元のボタンを押すと、その名前の由来になった香水の香りを実際に感じることができるインタラクティブな仕掛けも用意する。展示されているミニチュアは、全てメゾンのアトリエの職人が当時と同じ技術と素材を用いて、原寸と同じ比率で忠実に再現したもの。ミニチュアになることでより細かくなった刺しゅうなどのディテールからは、彼らの卓越した技術が垣間見える。
11日のオープニングには、モデルやタレントとして活躍する森星が登場した。「今回展示されている歴史あるドレスからは繊細さが伝わってくるし、そこには愛情とエネルギーがつぎ込まれている。そんなクチュールをこんなに間近で見られることはなかなかない」とコメント。着用していた16年春夏オートクチュール・コレクションのドレスについては、「"現代のパリジェンヌ"をイメージしたもので、オートクチュールだけど着ていてリラックスできる。360度どこから見ても美しいデザインで、特にバックのリボンが気に入っている」と話した。
■ル・テアトル・ディオール
会期:6月11〜25日
時間:10:00〜20:00(日〜木)、10:00〜21:00(金、土)
場所:阪急うめだ本店9階 祝祭広場