10日、ピッティ・イマージネ・ウオモで「ホワイトマウンテニアリング」2013-14年秋冬コレクションが開催された。東コレでのコレクション発表に一区切りをつけた同ブランドにとって、海外で初となるショーだ。
テーマはズバリ「ホワイトマウンテニアリング」。ノルディックやジオメトリックといった、得意とするグラフィカルな色柄や異素材をミックス。マウンテンパーカやボリュームのあるダウンベスト、レザーとムートンを掛け合わせたラギッドなブルゾンなど、アウターも充実。アウトドアマインドに溢れた今季は「ブランドのアイデンティティを見つめ直し、原点回帰の意味を込めた」と相澤陽介デザイナー。
アウトドア、ワークウエアの機能性と、ボリュームのある力強いシルエットのアウター。それに柔らかなジャカードニットをレイヤーでコーディネイトするという、同ブランド特有の絶妙なバランス感を、海外のバイヤーたちに存分に披露した。
フィナーレは、吹雪の中「WHITE」と書かれたニットを着たモデルたち(写真)。日本人にとっては、既視感があり少し物足りない部分もあったかもしれないが、直球勝負でコンセプトを伝えたコレクションとして、意義のある海外デビューとなった。