「ミュグレー」2013-14年秋冬は、ブランドのベースであるクラシックとフューチャリスティックに、ミリタリーの要素をプラス。クリエイティブ・ディレクターのニコラ・フォルミケッティ自身のルーツでもあるアジアン・ポップカルチャーからインスパイアされた、ポップなカラーリングと大胆なジオメトリック柄、ハイテクな素材感といったストリートのギミックをミックスした。
序盤は、重厚感のあるクラシカルなチェスターコートやM-65、スタンドカラーとエポーレットが付いたジャケットとボトムスのセットアップなど。これらは、薄くなめしてハリを出したレザーやムース素材といった、軽くて光沢のあるテクニカルな素材感で重すぎない印象に仕上げている。中盤からは、ヴィヴィッドなピンクやイエロー、ライムグリーンをタートルネックなどインナーに差し込んだり、ジオメトリック柄でニットやアウターに落とし込んだりと、フューチャリスティックな雰囲気に。そして終盤は、モビルスーツのように全身をタイトなムース素材で包み込み、さらにエナメルコーティングされたフード付きベストを合わせ、近未来型ミリタリーを見せつけた。ショーの音楽は、K-POPグループ「ビッグバン」のG-DRAGONが手掛けた。