「ゴルチエ パリ」2013年春夏オートクチュールは、インドからインスパイアを受けたエスニックなムードが満載のコレクション。民族衣装のサリーのように肩がアシンメトリーになったタイトドレスや、大判のチュールストールで顔を覆い隠したモデルたち、アラジン風のワイドなサルエルパンツ。キーマテリアルももちろん、玉虫色の光沢をのせたシャンタンシルクだ。鮮やかなパープルやタンジェリン、ゴールドといったオリエンタルなカラーリングが華やかさをいっそう引き立てた。
ジグザグなジオメトリック柄のほか、サリーなどで見られる伝統的な花柄やバティック模様をパッチワークしたフリルドレスは圧巻。時折、チュールやシフォンを細かくプリーツした繊細なペプラムを胸元やウエストに重ね、柔らかなニュアンスも加えた。
フィナーレは、レヘンガ(へそを出したインドの伝統的衣装)スタイルで仕立てた、シフォンやレース、チュールを贅沢に重ねたウエディングドレスが登場。しかし、ドレスがいきなりめくりあがり、中からミニドレスを着た4人の子供たちが登場!デザイナーのジャンポール・ゴルチエによるハートウォーミングなサプライズ演出で、会場からは歓声が沸き起こった。