1年前から、発表の場をミラノからロンドンへと移した「モスキーノ チープ&シック」。ブランドの世界観が今のロンドン・ファッション・ウィークが持つ若々しい雰囲気とぴったりあっており、その選択は大正解なようだ。
テーラードをベースにしながら、デフォルメしたディテールや元気な色柄使いで盛り込むロッセラ・ヤルディーニのキッチュでポップな世界観は引き続き。大胆なグラフィティ使いやグリッターやスタッズの装飾使いはパンクな雰囲気につながり、一層ロンドンとの相性の良さにつながっている。全身レオパード柄のセットアップ、ギターモチーフのショルダーバッグなどもロックスターを彷彿とさせる。
もちろん、大きなリボン使いやサテンのミニドレスやテーラードをアレンジしたミニドレスの裾にあしらうたっぷりとしたギャザー使いなど、得意とするスウィートなエッセンスも忘れない。ミニドレスをベースにグリッターでテーラード風トロンプルイユの装飾を施すアイデアも印象的だ。