インスピレーションは、エレクトロニック・ミュージックのアシッドハウス。時は、アシッドハウスが大流行していた1989年秋。恐らくデザイナー自身の若い頃の思い出を重ねたのであろう、元気でどこかレトロで甘酸っぱい世界を、得意とするポップな色柄使いで作りあげた。
いつもながら、アイテム自体は、ニットにひざ丈プリーツスカートにタイツや、シルククレープのドレス、パンツスーツ、パテントレザーのジャケットなどベーシックなものばかりだが、そこにルビー、エメラルド、サファイヤといった鮮やかな色柄をプリントや刺しゅうでのせて、ジッパーやシェアリングで装飾を施してパワフルに。ランウェイにも使われたような、70年代のインテリアファブリックもイメージソースのひとつになっている。